『2012』
太陽の異常活動で地球に降り注いだ大量のニュートリノに地球深部のマグマが反応して煮えたぎり、このままだと大規模な地殻変動が起こって地球上のあらゆる生物の絶滅が免れない。科学者からの切羽詰った警告を受けた各国首脳は、合同で巨大な避難船を建造するプロジェクトを中国の奥地で極秘に開始。そんな事情をたまたま知った主人公は、家族や知り合いを引き連れてギリギリの避難を始めるのだが、事態は科学者の予測を超えたスピードで進行するもんで、大噴火だ大地震だ倒壊だなんだともう地上はグッチャグチャのボッコボコのベロンベロンにとっ散らかって、あらゆる文明は完全に崩壊、お次はヒマラヤも浸かるほどの巨大津波がザンブリ押し寄せるもんで、なけなしの生き残りも大陸ごと海に沈んだりする。そんななか主人公は、うわーぶつかるー、落ちるー、あーもーやばい、もーー死んだ、いや生きてた、いや死んだ、みたいな事態に見舞われ続ける。
地球規模の危機なのにアメリカ以外の描写は割とおざなりという『インディペンデンスデイ』以来のエメリッヒ節は健在。それにも増して今回は、「貧乏人は使い捨て放題だぜヒャッハー」だとか「優先順位は、要人>文化財>金持ちの順で、庶民は動物以下」みたいな構図が「所詮そんなもんッスよね」的に身も蓋もなく描かれる。10億ユーロて。
崩壊してゆく街を“リムジンで”疾走するのは面白い発想だなと思った。あと冒頭、科学者たちが「地球の内部がヤバいんだ」ってな話をしてて、「ほら、その蓋あけてごらん」、かぱっ、ぐつぐつぐつぐつ、「うーわーー」ってシーン笑ったよ。わかりやすいな地球。
久しぶりに楽しかったけど、2時間は長い。色々削って1時間半くらいでいい。仲間が一人ずつ死んでいくだのハッチが閉まらない〜だの、なんでああいう古めかしいハリウッドアクションスリラーみたいなセコい要素を無理くり引っ付けてくるんだろうね。全員助かったって別に構いやしないのに。あと、同じネタもせいぜい2回までにしないか(「また飛行機の離陸で?」「また津波で?」)。
まあでも、これぞまさしく映画館で見ないと意味のない体感アトラクション型作品なので、よろしかったらどうぞ。
2009/12/17 Thu | 感想文