日本のトラッド

 徹子の部屋に森光子がゲストで来ていた。
 今でこそエンジン回転の低下が目立つ森だが、かつては当意即妙の猛者でもあった。対するは打撃からミッションまで変幻自在の黒柳。注目のカードといえる。
 詳しくは覚えていないが大体こんな話をしていたと思う。

 「意外とドンパチ映画がお好きなんですってね」
 「ええまあ、でもあんまり展開が目まぐるしいとついていけないけど、好きでよく見ますね」

 そこへ徹子が、いつものやつを繰り出す。

 「ねーそんなドンパチ映画もお好きな森さんが、でも若い頃は結核を患ったことがおありとかで」
 「え…いきなり結核スか…」

 この無関連、この落差、この奇襲。スタジオも中立が保てず笑いが発生。さしもの森も半笑いで、「これか、これなのか」という顔で、攻撃の高度さを噛み締めている。

 トラディショナルは、スリリングであり続けなければならない。

2009/09/23 Wed | 感想文

HOME

PROFILE

©1998-2009 Mu.
一応作ってみた

SEARCH

MESSAGE

名前(任意):
本文: